【低学年の捕球練習】キャッチボールは投げるよりも捕るのが難しい

お父さん

うちの子はなかなかボールが捕れるようにならないな…

ひゅーた

こんな風に思っている親御さんは多いと思います。
今回はそんな方たちに向けて野球を始めたばかりの子供の捕球練習について解説します。

野球を始めた時に最初にできるようになりたいのがキャッチボール。

キャッチボールができないことには、試合に出ることもできません。

ボールを投げることは見よう見まねで、なんとなくできていても、子供にとって捕球はとても難しいものです。

野球を始めたばかりの子供にとって、自分に物が飛んでくることなんてことは、今までなかなかあることではありません。

それに野球で使うボールは硬くて当たると痛いし…。

今回は恐らく多くの子供が最初につまずくであろう、キャッチボールの捕球練習について解説します。

あせらず、じっくり練習することがとても大切です

目次

練習を始めるときの注意点

初めてキャッチボールの練習を始める時には注意しなければならないことがあります。

それは以下の2点です。

・恐怖心を持たせないこと
・変な癖を付けないこと

この2点に注意し練習することでキャッチボールが正しくできるようになると、野球はどんどん面白くなっていくでしょう。

恐怖心を持たせずに練習しよう

低学年の子供に最初にやってはならないことは、いきなり硬いボールを使ってキャッチボールをすることです。

低学年の子供は初めのうちは、思うようにボールを捕ることができません。

この段階で硬いボールを無理して使ってしまうと、恐怖心が植え付けられてしまい、その後、恐怖心を取り除くのにとても時間が掛かります。

まずはゴムボールやスポンジボールを使って、自分に向かって飛んでくるボールを捕る感覚を養うことが大切です。

硬いボールが何回も身体に当たり、恐怖心が付いてしまうと、避けながら捕ったり、身体の遠いところでボールを捕るようになってしまいます。

素手で練習しよう

キャッチボールの練習をするときは、まずは素手で練習するようにしましょう。

いきなりグローブを使うと、子供たちはグローブで捕ることに特化した捕り方で覚えてしまいます。

具体的に言うとグローブの大きさを最大限に活かして、グローブの先の方でつまむような捕り方になってしまう子が多いです。

まずはグローブを使わずに手のひらでボールを捕る感覚を身に付けることが大切です。

手でつかむ感覚を身に付けてからグローブで捕る練習をすれば、変な癖が付きにくいです。

練習方法

次は捕球の具体的な練習方法の解説になります。

捕球練習は地味な練習ですのでゲーム感覚で楽しく練習できるよう工夫してあげてください。

また、ここで紹介する練習は全てゴムボールやスポンジボール、プラスチックボールなど当たっても痛くないボールで行うようにしてください。

①ボールを避ける練習

まずはボールを避ける練習です(笑)

なんで?って思うかもしれませんが非常に大切な練習です。

初めてキャッチボールをする子供は自分に向かって何かが飛んでくるということに慣れていません。

ボールと自分の距離感が分からないのです。

最初はボールが飛んでくる感覚に慣れさせてあげましょう。

○回、身体に当たっちゃったらゲームオーバーね!などとゲーム性を持たせてあげると、子供たちも楽しく練習してくれると思います♪

②自分に向かってくるボールを手で防ぎ当たらないようにする練習

ボールを避けられようになってきたら、次はボールに手を当てて自分に当たらないようにする練習をします。

手に当てると言っても最終的にはグローブで捕れるようになることが目的ですので、利き手とは逆の手、つまり、グローブを付ける手だけに当てるようにしましょう。

自分に向けて投げられたボールを先ほどは避けましたが今度は手で防ぎます。

この練習はグローブを付ける手の動かし方の練習になります。

恐らく子供たちは恐らく、ボールを弾き飛ばしてながら手に当てると思います。

この段階では手に当ててボールが自分に当たらないようにできれば良いでしょう。

これもゲーム感覚で楽しくできるようにしてあげてください。

③手に当てたボールをカゴに落とす練習

次は足元に買い物カゴやボールを入れているケースを置き、先ほどのボールを手に当てる練習から一歩進んで、手に当てて足元のカゴにボールを落とす練習をします。

手に当てる練習は子供たちは手を振って、ボールを弾き飛ばす動きになると思います。

そこで、今度はカゴに落とすように指示することで、実際にキャッチする動きに近くなってきます。

1個ボールをカゴに入れられたら何点!なんて言いながらやってあげてください♪

④ボールを掴む練習

いよいよボールを掴む練習です。

ここまでの練習で自分に向かってボールが飛んでくる感覚に慣れてきたら、実際にボールを掴んでみます。

グローブを付ける方の手だけを使ってボールが掴めるようになると、キャッチボール練習の一歩目は完了です♪

グローブを使い始める前にこれらの練習はじっくりやることが大切です。

焦ってグローブを使い始めると変な癖が付きやすく、一度身に付いてしまった癖は後々、直すのがとても大変です。

⑤グローブを使った捕球練習

いよいよグローブを使って練習します。

キャッチボールもまずは柔らかいボールで始めましょう。

手の小さい子供はボールが掴めないので捕球面を上に向けるようにして、グローブをお皿のように使いボールを捕りがちです。

そこで、いわゆる当て捕りのような捕り方で、捕球面に当てたボールを利き手で蓋をするような捕り方で教えてあげてください。

ボールが左右に逸れて両手が届かない場合はグローブに当てて下に落とせばOKとします。

落とさないことを優先して変なグローブの使い方だけはしないように教えてあげてください。

こんなグローブを使ってみるのも良い練習になります。

このグローブは平らな板のようになっており、ボールを掴むことができないようになっています。

そのため自然と捕球面にボールを当てて、手で押さえる補給方法を練習することができます。

当て捕りと口で言ってもなかなか理解できませんので、チームでもこのグローブを使って感覚を掴んでもらうことも多いです。

まとめ

以上がキャッチボール上達のための捕球練習の第一歩です。

繰り返しになりますが、なにしろ怖がらせないこと、変な癖を付けないことがとても大切です。

捕球は投げる以上に子供にとってはハードルが高いものです。

あせって無理をするとすぐにボールが怖くなって避けるようになってしまったり、変な捕り方をするクセが付いてしまいます。

低学年の時に付いた癖は、高学年になっても自然とは直りません。

むしろ高学年になってから直すことの方が大変です。

正しい捕球方法を身に付けるためには、低学年時の練習が重要になってきます。

焦らずにじっくり練習し、是非、野球を楽しく身に付けてもらってください♪

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